チームスクラム練習会で学んだこと

2026年2月8日(日)のスクラムZ演奏にむけて我孫子市内の近隣センターで週2回のペースで練習をしています。
はじめてバチを握る方が大半で、太鼓をたたくのは幼少時以来という方などが参加しています。
【チームスクラム練習会の様子】


9月から週2回2時間30分の練習を続けて、2カ月で16回。かなり高密度な練習をしています。
はじめてバチを手にした方は、およそ5回の練習でスクラムZを通して叩くことが出来るようになりました。
「毎回の練習がとても楽しいしスクラムZが大好きだ」とお話してくださいます。
私はみんなが自分の曲を喜んで叩いてくれるのが本当に嬉しく、この雰囲気を持続できるような練習メニューを日々工夫して組み立てています。
今は私が曲に賭ける思いを伝え、楽節の中でラグビーのプレーをどう表現するかなど「表現練習」に入っています。
練習中、このような会話をしています。
「私、ここの太鼓(曲のフィナーレに入る個所)の叩き方が好きです!」
「ありがとうございます!ここは試合が終了して勝利が決まった場面です。 選手になった気持ちで喜びを爆発させて太鼓を叩きましょう!細かいことは気にしなくて良いですよ。」
「はい。でも、叩き方がどんどん変わるので難しいです。もっと繰り返し練習したいです」
「分かりました。何度でも繰り返し練習しましょう!」
実は、2年前からスクラムZに取り組んでいるチームの方々にも伝えきれていない部分まで、詳細に説明し練習しています。
太鼓初心者の方が多いのですが「熱意」は誰にも負けていません。
2月8日(日)の本番演奏では、お客さんを感動させる演奏が必ず実現します。
【チームスクラム練習会から学んだこと】

私は、メンバーが夢中で練習に取り組む姿から様々なことを教えてもらいました。
実は、我孫子市内で練習会を開催する前は「なぜ創作和太鼓チームはスクラムZを演奏したがらないのだろう?」を自問自答していました。
·スクラムZはお客さんに喜んで頂いているのに、チームにはなぜ受けが悪いのだろうか?
·スクラムZは和太鼓演奏者にとってつまらない曲なのだろうか?
しかし、今その原因がハッキリしました。
練習に参加しているメンバーは、自分を枠にはめずに和太鼓を純粋に楽しんでいます。
だからスクラムZに没頭することが出来ているのです。
一方、多くの創作和太鼓チームや個人の和太鼓演奏者は、自らの和太鼓活動の中で「チームの枠」「好みの枠」「活動領域の枠」「演目の枠」など様々なシールド線を張り、自らの活動範囲を制限しています。これは「閉鎖社会の中で育ってきた」日本音楽やその文化の形を継承して誕生した創作和太鼓の特徴でもあります。
閉鎖社会は自分達が培ってきた演奏スタイルや演目を守ることには適していますが、新たなものを外から取り入れるためには、シールド線を見直したり、時には不要なシールド線の排除を考えることも必要です。
つんく♂は自著「凡人が天才に勝つ方法」の中で「(能力を伸ばすためには)自分の『枠』を取っ払い、なんでも栄養にかえてガンガン成長することが大切。
『枠』をなくせば無限で自由!能動的に動き何でも吸収しよう!」と書いていますが、練習に参加しているメンバーは、そもそも自分を縛る「枠」(シールド線)を持たずに和太鼓を始めたのです。
だから、やるまえから「これは私のタイプじゃないから出来ません」などとは言いません。
みんな目標を持ってスクラムZを叩いています。
なによりも「スクラムZ」が大好きなのです。
自分の「枠」を持たず、強い目標を持ち、それを楽しみながら練習を続けています。
これって最強じゃないですか?
【はじめてバチを手にした時】

今、私は改めて自分が初めてバチを手にした時を思い出します。
2007年頃、私は地元の太鼓チームに入会しました。最初は子供が太鼓チームに入会し、私は付き添いと太鼓の運搬の手伝いで入りました。
地元の自治会のお祭りで演奏者としてお誘いを頂き、はじめてバチを手にしました。チームが気持ちを合わせて練習し、お客さんに披露したときの達成感、お客さんに喜んで頂いた証の暖かい拍手は今でも忘れられません。
その後、私はチームのために、いくつか和太鼓曲を作曲しました。
中には今でも演奏されている演目もありますが、リーダーの意向で演奏されなかった演目もたくさんあります。
チームのみんなは叩きたがっているのに、なぜチームとして叩くことができないのか?その頃はこの扱いが理不尽だと感じました。
その後時がたつにつれ、自分が所属するチーム固有の事情ではなく、和太鼓を取り巻く世界全体がそのような空気感をもっているのかな、とスクラムZの普及活動をとおして考え直しました。
【和太鼓チームの皆様へ】

創作和太鼓チームの皆様に申し上げます。創作和太鼓チームが進歩·発展を求めるならば、不要な枠は取っ払いましょう。
そして、はじめてバチを手にした時のように、何にもとらわれない自由な感覚を思い出しましょう。
そうすれば、きっと新たな発見と喜びに出会い、チームの進歩·発展につながります。
参考文献(凡人が天才に勝つ方法 つんく♂著、2023年10月発刊)
