スクラムZ 演奏写真01


練習にあたっては、掲載する動画のほかスコアと演奏解説書をご覧ください。
演奏のポイントは、締太鼓をよく聞いてテンポを守ること、楽曲の流れにある場面をイメージして叩くことです。そして、選手たちと共に戦う気持ちをもって演奏することが何よりも大切です

 
 
 

楽曲の流れ

マーチを基調とした複合3部形式の曲です。(演奏時間:3分30秒〜40秒)

序奏
選手がグランドに入場します。試合開始のホイッスルを待ち、戦いの準備に入ります。
第一主題
試合が始まりました。緊迫した雰囲気の中でパス回しが始まります。
展開部
ボールの主導権を巡ってモールが形成されます。次第に敵味方が集まりボールの奪い合いが激しさを増します。
組太鼓ソロ
味方のフルバックにボールが渡りました。俊足のフルバックが相手陣内を巧みなステップでかわし、ゴールラインに向かって突進します。しかしゴールライン手前で相手ディフェンスのタックルを受け転倒。レフェリーが試合を止めます。
第二主題(スクラムのテーマ)
お互いのチームのプライドを賭けたスクラムが始まります。渾身の力をふり絞り徐々に相手のゴールラインに迫ります。そしてスクラムに押し勝ってトライを決めました。
スクラムのテーマには「そや!そや!」という掛け声が入ります。観客の皆さんにも掛け声に入っていただきましょう。観客、サポーターの皆さん、掛け声をお願いします!
第二主題(コーダ)
ゴールキックのシーンです。キッカーによって蹴られたボールがゴールポストに向かって大きな弧を描き、ゴールが決まりました。
再現部(序奏〜第一主題)
選手たちの歓声、ガッツポーズののち試合が再開します。残り時間僅かとなり勝利が目前です。
フィナーレ
ノーサイドのホイッスルとともに、勝利した選手たちの歓喜の行進が始まります。
喜びを爆発させた選手たちは勝利のVサインをサポーターに送り、華やかに曲を締めくくります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


スクラムのテーマ攻略法

スクラムZを習いたての頃は、うまく合わない「スクラムのテーマ」
これを効率よく修得する方法を紹介します。


スクラムのテーマは太鼓がなくても手と膝とスマホ(メトロノームアプリ)があれは
ひとりで練習できます。
ちょっとしたすきま時間で練習することをお勧めします。

【楽譜1】スクラムのテーマ スコア(抜粋)

スクラムのテーマ①
 
 

1. セルフトレーニング

①口伝譜を暗唱し、声に出す。まず、宮1、宮2のリズムを体に入れることから始めます。
太鼓を叩かずに以下の口伝譜(スコアの宮1「ウドンコドンコン~」、宮2「ドンコンウドンコ~」)を繰り返し声に出して覚えてください。

②メトロノームを設定し手で膝を叩く ①ができるようになったら、次は膝を手で叩きます。
・最初は口伝譜を声に出し、メトロノームを使わずに膝を叩く
・慣れてきたら声を出さずにメトロノームのリズムで膝を叩く

ひとりでできるようになったら、
二人一組で宮1、宮2を対面で叩きましょう。
「右手が宮1、左手が宮2」として同時に叩くと、宮1、宮2両方のパートを同時に覚えることができます。
余裕がある方はチャレンジしてみてください。 うまくかみ合うようになれば、いよいよ実際に太鼓を叩いてみます。

2. 最初の一打目の練習

第二主題を一度だけ演奏し、宮1、宮2とも最初の一打を正確に打つ練習です。
最初の一打が遅いと、最初から最後まで第二主題がかみ合わなくなってしまいます。
最初は遅めのテンポ(♩=120~)から始めて、出来るに従って徐々にテンポを上げていきます(目標:♩=180~200)

【楽譜2】最初の一打を正確に打つための練習 ① 締太鼓のリズムに合わせて正確に打ち込む。 最初の一打が合わないと後への影響が大きい。

② 遅れが治らない場合、動画でチェックする。 遅れの原因の多くは、無意識にバックスイングが入っているか、力みがあるか、のいずれかです。
最初は大きな音を出さないで正確なリズムで叩き、慣れてきたら徐々に音量を上げていきます。

3. 繰り返し練習

スクラムのテーマは、演奏途中でリズムがあわなくなるリスクと常に背中合わせです。
リズムが合わなくなることに備え、繰り返し回数を増やして一定したリズムを刻む訓練を行います。
破綻しかかってもリカバリーできる精神持久力と回復力を身につけましょう。

① 通常回数(7回+コーダ1回=計8回)
② 倍の練習(15回+コーダ1回=計16回) 倍の回数が安定してこなすことができれば、スクラムのテーマは大丈夫です。